新聞 競馬ブックの見方、読み方

  • 馬番・枠番、予想印欄
  • 騎手、馬名、厩舎欄
  • 競走成績、最高タイム、短評欄
  • 成績欄(前走欄)
競馬ブック 新聞の読みかた
競馬新聞の読み方

競馬新聞である専門紙・競馬ブックには、勝馬検討に役立つ、競走馬の過去の成績、そのレースの特徴や傾向、綿密な取材による各馬の情報など膨大なデータが掲載されています。
なかでも競走馬のプロフィールを表示する能力表(他紙では馬柱と呼ばれることもあります)には、競走馬の能力を知るためのデータが凝縮されています。成績欄は各競走ごとに掲載されているので他馬との比較も一目瞭然。また競馬ブックにしか載っていないオリジナルのデータも盛りだくさん。特に競走成績をコンピュータで解析したレイティング、レースのペース配分も考慮に入れたスピード指数等が人気です。


リンク→ 競馬ブック 能力表の見方(プリント用PDFが開きます)


馬番・枠番、競馬ブック印欄

馬券購入、レース観戦時に必須の馬番・枠番。競馬専門紙競馬ブックのキモともいえる◎や○、▲などの印=予想欄です。

競馬ブックでは、開催場所にあわせて予想者を入れ替えています。関東では、美浦のトラックマン(記者)が、関西では、栗東のトラックマンがそれぞれ名を連ねています。
各トラックマンのプロフィールや予想のスタンスなどはコチラから。


美浦トラックマン紹介 | 栗東トラックマン紹介


 

予想印の種類 馬名

◎○▲など予想印

基本的には、複数のファクターを吟味して
@最も勝つ可能性が高い馬。
A連対(2着以内)の可能性が高い馬。

以上の2種類を使い分ける。上位から順番に◎○▲ 二重三角△★。

※特殊なケース

◎  勝負気配を感じて危険を承知で推奨する馬
○▲ ◎がつくべき力量を持ちながら、
   決定的弱点(例えば道悪下手、休養明け等)があって評価を下げた馬
△  くれば穴。あるいは人気しそうだが評価を下げたい馬
★  3連複、3連単、ワイド対象で、3着にならこられそうな穴馬

 印欄は他にも馬券検討に役立つ、ブリンカー装着馬や遠征馬、そして競走馬1頭1頭、1レース毎に算出されるレイティングが載っています。

馬番・枠番欄

枠番・馬番 白の四角で囲まれた1 白の四角で囲まれた2は馬番、 黒の四角で囲まれた白文字の1は枠番です。

枠番によって騎手の帽色が分けられています。
競馬ブック枠番1 1枠=白、
競馬ブック枠番2 2枠=黒、
競馬ブック枠番3 3枠=赤、
競馬ブック枠番4 4枠=青、
競馬ブック枠番5 5枠=黄、
競馬ブック枠番6 6枠=緑、
競馬ブック枠番7 7枠=橙、
競馬ブック枠番8 8枠=桃。

競馬ブック印、予想欄

競馬ブック 馬名欄上段右上に記載されている数字がレイティングです。()内が前走の値、右側が今回の値です。太字は当該レースでの上位評価であることを表しています。

レイティングは、各馬の能力を数値化したものです。数値が大きいほど評価が高くなります。各馬の近走に重きを置いて競走成績をコンピュータにより解析し、算出していますので出走毎に数値が変化します。 競走成績のない初出走馬、地方から転入して緒戦となる馬、障害戦における初障害馬にはレイティングがなく空欄になっています。

中段は予想印。

下段の左は、単勝予測オッズ(☆は50倍以上)、または前日発売などあった場合は、JRA発表オッズ。

右は展開予想。予想される位置取りを矢印の長さで示します。〔逃先差追〕も同じ。

競馬ブックブリンカー着用上段左にBの表示がある時は、ブリンカー着用馬(黒地に白文字は初着用)。

競馬ブック 関西栗東所属馬が関東地区で出走する場合「関西」と表示。

競馬ブック 関東美浦所属馬が関西地区で出走する場合は「関東」の表示。

競馬ブック 地方地方在籍馬が出走する場合は「地方」の表示。


騎手、馬名、厩舎欄

騎手、競走馬、厩舎のプロフィールがかかれている。実は、そのほかにも勝ち馬検討の役に立つ情報がぎっしり入っている「騎手欄」、「馬名欄」、「厩舎欄」について詳しく説明します。

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騎手 馬名 厩舎欄
騎手欄

騎手欄

重量は斤量=負担重量のこと。下の数字は当該騎手の騎乗成績。この場合は、「蛯名騎手はこれまでにイスラボニータに騎乗して、1着が4回、2着が1回、3着が0回、4着以下が0回だった」ことを表しています。

騎手欄見習騎手が特別戦やハンデ戦を除く競走に騎乗する際、 負担重量を1〜3kg減らす特典があります。その場合は、減らされたあとの負担重量を表記したうえで、騎手名の横に1kg減=☆、2kg減=△、3kg減=▲を載せています。
また、騎手名の太字は、前走時とは騎手が違うこと(=乗り替わり)を表しています。

馬名欄

馬名欄

記号の定義
:距離適性
長    長距離
○中長 中長距離
○中    中距離
○短中 短中距離
○短    短距離

1・2段目は、父名と、出走馬(この場合はイスラボニータ)の性別、年齢です。父名の左にある○父 は、父(フジキセキ)が内国産であることを示します。父名の右は、その父の距離適性=得意な距離を表します。 馬名の左に記号がある場合、以下のように区分されます。
○地=かつて地方競馬に所属していた馬
□地
=現在地方競馬に所属している馬(=地方馬)
○外=外国産馬
□外
=現在外国に所属している馬(=外国調教馬)
競馬ブック3段目3段目は、母名と出走馬の毛色です。毛色には栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、白毛の8種があります(表示した色はイメージです)。

競馬ブック母馬 中央競馬に所属していた母馬には、現役時代の勝利数を○囲み数字で表記しています。また、未出走だった母馬には(未)を、地方競馬に所属していた母馬には(未)を、外国から輸入された母馬にはその国名をそれぞれ表記しています。
競馬ブック母の父名4段目は、母の父名です。馬名の右は、1段目の父名と同じく、母の父の距離適性です。

競馬ブック馬主(ばぬしではなくうまぬし)馬主(うまぬし)が中京・小倉・新潟・福島の各馬主協会に所属している馬主の場合は、右に所属馬主協会名を表記しています。また、外国調教馬(□外)の場合は、調教国を表記しています。
競馬ブック馬主名と生産者名5段目は、馬主名と生産者名です。


記号の定義:競走馬の所属

○地…JRAの競走馬登録の時、既に地方競馬に出走(地方馬登録を受けていた期間の地方競馬以外の競馬への出走を含む)したことのある馬であって□地以外の馬をいう。

□地…競馬施行規程第28条により競走馬登録を受けた馬をいう。

○外…外国産馬(公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの繁殖登録を受けており、種付けのために外国に一時的に輸出された牝馬の産駒であって、日本で種付けされ外国で生まれ当歳の12月31日までに輸入されたものを除く)であって□外以外の馬をいう。

□外…競馬施行規程第29条により競走馬登録を受けた馬をいう。

厩舎欄

厩舎欄1段目。芝のレースの場合は所属厩舎、所属場所、道悪成績、道悪の巧拙(=上手かそうでないか)です。所属場所は、○栗が栗東、○北が美浦北、○南が美浦南です。地方所属馬の場合は所属競馬場名、外国調教馬の場合は調教国名を表記しています。 巧拙の表示は、◎が得意、○は普通、△は不得手です。判断がつかない場合には印がありません。道悪の成績は、左から順に1着数、2着数、3着数、4着以下数です。

競馬ブックダートのレースダートのレースの場合には、所属厩舎、所属場所、ダートの巧拙、ダートでの道悪成績となります。

新馬戦の場合は、所属厩舎、所属場所、所属厩舎の過去1年間の新馬戦における連対率を表記しています。

競馬ブック全競走成績2段目は出走馬の全競走成績です。左から順に1着数、2着数、3着数、4着以下数です。

競馬ブック連対 3段目は連対時の展開内容と、収得賞金です。逃はスタート直後先頭に立ったもの、先は2、3番手から、差は中位より前から、追は中位以下からレースをしたものを表します。収得賞金の計算方法は、別表をご覧ください。賞金が太字の場合は、降級を表します。

競馬ブック能力表4段目4段目は前8週のローテーションです。「・」ひとつで1週分を示し、○囲み数字は着順で、レース間隔と成績が一目で分かるようになっています。
競馬ブック能力表ローテーション☆印☆印はその週に出馬投票除外となり、出走できなかったことを示します。
競馬ブック能力表2カ月半以上間隔2カ月半以上間隔が開いた場合には、その期間と一緒に「休養」と表記しています。休養期間が2カ月以上2カ月半未満の場合は、その期間とレース間隔が開いた間の状況を「調整」 「放牧」「待機」で表します。厩舎にいながら、レースに出なかった場合には「調整」「待機」、放牧に出されていた場合には「放牧」となります。 また、地方馬が中央競馬に移籍して初めてレースに出走する場合には、「中央初出走」と表示します。

競馬ブック能力表5段目5段目は前走からのレース間隔と、その間隔で出走した時の成績です。成績は左から順に1着数、2着数、3着数、4着以下数です。


新馬戦の数値と記号について

新馬戦の見方


収得賞金(クラス分け用)算出法

収得賞金算出方法

競走成績&最高タイム欄、短評欄

勝ち馬検討の助けとなる「競走成績欄」、「最高タイム欄」、「短評欄」について詳しく説明します。

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競走成績 最高タイム欄 短評欄
競走成績欄

1行目

この欄のコース別競走成績は、縦に表示しています。中山、東京、京都、阪神及び全芝、全ダとも、上から1着(太字)、2着、3着、4着以下の成績トータルです。
最下段は、当該競走が右回りコースの時は右回りコースの成績。左から1着、2着、3着、4着以下の成績トータルです。〔芝のレースは芝のみ、ダートのレースはダートのみ〕。

最高タイム欄

1行目

上から順に1400、1600、1800、2000mでの最高走破タイムを表します。
3行目の芝1800mの最高タイムを例に取ると東京・良馬場で1分45秒9、55キロの負担重量で走り1着であった。そのレースでの、後半3ハロン(ゴールまでの600m=上がりタイム)は34秒1であったことを示します。
芝1800mの距離成績は、3戦して1着3回、2着0回、3着0回、4着以下0回であることを示します。1400、1600、2000mの距離成績も同じ見方。
5行目は、当該コースで当該距離(この場合は中山・芝2000m)での馬場状態・最高走破タイムと、その成績トータル。

短評欄

1行目

短評は当該馬の評価です。過去のレース内容や調教、厩舎取材からの感触など、競馬ブックが誇る精鋭スタッフが当該馬の本質を見抜き、すべてをこの6文字に凝縮しています。
数字列の上段は重賞・特別レース成績。1着、2着、3着、4着以下の成績トータルです。
下段はイスラボニータ号の季節成績(競走月を含む前後3カ月間の競走成績)。この皐月賞は4月のレースなので3、4、5月の競走成績。

成績欄(前走欄)

競走馬の能力を測る上で重要なポイントとなる「成績欄(前走欄)」について詳しく説明します。

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1行目 2行目 3行目 4・5行目
1行目

1行目

1回東京 ○6 日目の良馬場(開催日と馬場状態を兼ねて示しています。 ○6 は良、 □6
は稍重、 ●6 は重、 ■6 は不良馬場です)、2月24日共同通信杯G3で14頭立ての1着。(着順の○数字は失格または降着前の入線順位)

2行目

2行目

1800m芝Dコース(内回り・外回りコースがある競馬場は〔内・外〕、移動柵によるコース設定〔A・B・C・D〕も表示しています)を1分48秒1で走破したことを示します(時計の白抜き数字はレコードタイムであったことを示しています)。蛯名騎手が57キロ(重量が○数字の時はそのレースがハンデ戦を示し、重量の後ろのBはブリンカーを、Cはチークピーシズを着用していたことを示します)で騎乗しました。次の印は、そのレースにおける本紙の予想印または降着後の順位を示します。

3行目

3行目

レースのペース(Hはハイ、Mは普通、Sはスロー)と、前半3ハロン(1000mのレースは前半2ハロン)―後半3ハロンのタイム(太数字は、そのレースで最速の上がりタイム)と、レース通過順および4角を回った位置(最内・内・中・外・大外)です。通過順は1900m迄は左から2角、向正、3角、4角。2000m以上は、スタンド前、2角、3角、4角。(○囲みはその位置で不利。一番左の○囲みはスタート時の不利を含みます)〔太字の数字は致命的不利を表します〕。※1ハロンとは200mです。

4行目・5行目

4行目・5行目

2着馬(2着以下の時は1着馬)の馬名(馬名が太字の時はレコード)と、2着馬(2着以下の時は1着馬)との着差。出走時の馬体重と馬番、単勝売上げ順の人気。
5行目は、追い切り時計(6・3・1ハロン 但し■5は5ハロンから。坂路は4・3・1ハロン)と前走時と比べて馬の状態の変化度合(↑一変、右上良化、→平行、右下下降気味、↓下降)。厩舎の自信度(◎強気○普通△弱気)。

太線の区切り

2カ月半以上休養または待機した場合は、競走成績欄と競走成績欄の境を太線で区切りました。イスラボニータの東スポ杯2歳Sと共同通信杯をみると、太罫を挟む2戦成績で左が11月16日の成績で、右が2月24日の成績で、その期間2カ月半以上となっていますので罫線が太くなります。その前10月19日の成績との仕切り線とは一目瞭然です。

競馬ブック競馬新聞
まとめ

上記説明をすべて覚える必要はありません。わからなくなったときは、専門紙・競馬ブックの能力表の上部に簡単な説明が書いてあります。能力表上部の説明
このように馬の実力を測る上で欠かす事の出来ない、まさに「能力」表。勝馬検討にぜひお役立て下さい。